中学と高校の違い
2025年03月21日 08:35
春日部で塾をやると決めて一番驚いたことは、
高校生になったら塾をやめる子がたくさんいるということです。
丸一塾も栄進研も高校生になっても塾に残る子が８割以上います。
さも、当たり前かのように残ります。
もちろん、高校がどういう場所なのかを伝えている結果なので、
その塾の方針といえばそこまでなんですが、
そういうことを伝えていない塾というのも随分と罪なもんだと思います。
罪というか残酷です。
中学と高校の違いは、
すごく簡単に言うと専門性と科目数です。
中学でやる勉強は高校でやる勉強の基礎でしかありません。
皆さんが苦手だなと感じる数学の証明は、
高校では当たり前のようにほとんどの問題が証明みたいになりますし、
二次関数難しいなぁと感じた思いますが、
それも高校に行ってからが本番で、
中学の二次関数なんてものは基礎中の基礎でしかありません。
中２の確率もです。
あんなただ数えておしまいのようなスーパー簡単な確率は出ません。
そうやって数学ひとつとっても専門性が爆上がりします。
実際の科目を見ていきましょう。
中学では「国語」という１つの科目だったものが、
「現代国語」と「古典」に分かれます。
もちろんテストも２つです。
理科は「化学基礎」「生物基礎」「物理基礎」「地学基礎」という４つの基礎科目と
「化学」「生物」「物理」「地学」の４つの発展科目に分かれますから、
実質８つに分かれます。
社会は「歴史総合」「地理総合」「公共」「日本史」「世界史」「地理」「政治経済」「倫理」
以上の８つに分かれます。
これも選択の方法がある為、容易に好きなものだけやっていれば良いというものではありません。
数学は、「数Ⅰ」「数Ⅱ」「数Ⅲ」「数A」「数B」「数C」のように
６つに分かれます。
英語は、文法と長文の２つに分かれて、テストも二つあります。
これらすべてをやらなければならないのではなく、
受験する大学に応じて、
理科と社会と数学は選ばなければなりません。
例えば、A大学を受けるためには生物基礎と化学基礎と物理基礎の中から２つ選択する、
というようになっています。
その選択も、塾をやめたら知識が全くな自分たちでやらなければなりません。
もっと言うと、
５月には文理選択もあります。
高１で大学について全く知らない状態なのに、
文系と理系を選択しなければいけません。
ここに全て書いていくとおそらく3000字を超えるレベルになる為、
このくらいで止めておきますが、
これらすべてのことを自分で調べて、
自分で判断していかなければいけないのが高校です。
そういう時に塾に相談できるというのは非常に強いわけです。
実際に会た話で、
東洋大学の推薦と城西国際大学の推薦でどちらに行くか迷って、
城西国際に進学した高３がいました。
この生徒は高１の途中で塾をやめてしまった生徒です。
どう考えても東洋に行った方が良いのですが、
塾に相談できない状態だとそうなってしまうわけです。
大学というのは学部で勉強する内容も変わりますが、
その学部でそれしかできないわけでもないんです。
塾の強みはそういった情報です。
いつでも情報を得る事が出来る。
高校の情報もですし、大学の情報もですし。
そういう中学よりも圧倒的に大変な場所へ行くにもかかわらず、
私立だからとか、受験が終わったからとか、
そういう理由で塾を手放してしまう事がどれだけ恐ろしいことかを知ってもらいたい。
私立に進学したら手厚い指導が受けられると思っている人も大間違いです。
これは話せばキリがなくなるので今日はこのくらいで。
説明会の時にちょっとだけ話しましたけど、
そういう情報を得るということが非常に重要になります。
高校はとても楽しい場所ではありますが、
とても残酷な場所でもあります。
一度勉強で遅れたら中学と違ってもう取り戻せません。
これは脅しなどではなく、事実です。
そういうことを中学の時に教えていない塾も
かなり罪な塾だと思います。
ロジストではたくさんそういう話をしていきます。
長い時間をかけてそういう知識も入れてもらおうと思っています。
高校に行ったらサヨナラなんて、
そんな悪魔のような塾がたくさんありますから。
大変なことを知っていてそうするわけですからね。
昔より確実に大変です。
おそらく倍以上は大変です。
その感覚でいてもらった方が良いと思います。
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