
「それ知ってる!」は本当にできるのか
2026年02月20日 07:38
授業中、ときどきこんな反応をする生徒がいます。
「あ、それ知ってる!」
一見すると、とても良いことのように聞こえます。
実際、興味を持っている証拠でもあります。
しかし実は、この言葉には危険も潜んでいます。
■「知っている」には段階がある
ひとくちに「知っている」と言っても、
その中身は人によって大きく違います。
・見たことがある
・聞いたことがある
・解いたことがある
・解ける
・人に説明できる
どこまでいけば「できる」と言えるでしょうか。
本当に理解している状態とは、
人に解説できる状態です。
そこまで到達して初めて、
その問題をマスターしたと言えます。
■最も危険なのは「見たことがある=できる」と思うこと
多くの生徒が陥るのがここです。
以前見たことがある
どこかで習った気がする
その程度の状態で
「できる問題」と判断してしまう。
すると授業を
「知っている前提」で聞いてしまい、
肝心な部分が頭に入らなくなります。
これは何も知らないのと同じです。
■「できる」にも段階がある
できる状態にも、次の4段階があります。
無意識ではできない
意識してもできない
意識すればできる
無意識でできる
多くの生徒が「できる」と思っているのは
「意識すればできる」の段階です。
しかし本当に使える力とは
無意識でもできる状態です。
計算、英語の基本構文、語彙、読解。
これらが無意識で使えるようになったとき、
勉強は一気に楽になります。
逆に言えば、
そこまで落とし込んでいないから
勉強がつらく感じるのです。
■慢心が成長を止める
以前どこかで習っていた
塾や教材で先に触れていた
それ自体は良いことです。
むしろ基礎として役立ちます。
問題は、
それが「できる気」になってしまうことです。
最初は周りよりできているように見えても、
油断している間に追い抜かれていきます。
そして気づいたときには
苦手科目になっている。
特に英語や数学でよく起きる現象です。
■基準を上げること
中学生で言えば、
常に420点を超えて初めて
「できる」と言ってよいレベルです。
300点台で「できる」と思っているなら、
それはまだ可能性の途中です。
基準を上げることで、
見える景色が変わります。
■本当に伸びる子の姿勢
「知っている問題」ほど、
真剣に聞く。
すると、
点と点だった知識が
線になってつながります。
同じ内容でも、
理解は深くなります。
これが本当の学力です。
■まとめ
勉強において最も危険なのは、
「できたつもり」です。
知らないことよりも、
知っていると思い込んでいる状態の方が
成長を止めます。
慢心を捨てること。
素直に学ぶこと。
これが伸び続けるための条件です。
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