ロジストブログ

差がつくのは語彙力です。

差がつくのは語彙力です。

2025年12月09日 07:15

国語や英語の問題には、しばしば


「一般常識を知っている前提」で出題されるものがあります。


一般常識がない。


その時点で、他の受験生よりもすでに不利な状態からスタートしている。


そして、その一般常識の土台にあるのが 「語彙力」 です。


語彙力が不足していると、


そもそも何が書いてあるのかが分からない。


つまり、問題以前に


“理解の段階”でつまずいているということになります。

■ 語彙力は「作文のため」だけの力ではない


語彙力というと、


「作文が上手くなるためのもの」


というイメージを持たれがちですが、


それは一部にすぎません。


語彙力とは、


  • 文章を正確に理解する力

  • 相手の話を正しく受け取る力

  • 自分の考えを誤解なく伝える力



このすべての基盤になる力です。


つまり、


語彙力はすべての教科の“共通土台”です。

■ なぜ、今の子どもたちは語彙力が下がっているのか


「本を読まなくなったから」


確かにそれも一因でしょう。


漫画すら読まない生徒がとても増えています。


しかし、ロジストではそれだけが原因ではないと考えています。



① 少子化による“言葉のシャワー”の減少



兄弟姉妹が多かった時代は、


  • 会話

  • 口げんか

  • 遊びの中でのやり取り



こうした子ども同士の世界の中で、


自然に語彙が増えていきました。


しかし今は、その環境自体が減っています。

② 親が「先回りしすぎてしまう」こと


もう一つの大きな要因は、


子どもが単語だけで話しても、


親が意味をくみ取ってしまうことです。


「教科書」「名前」


これだけで通じてしまう。


助詞が間違っていても、


内容だけで理解してしまう。


これは日常生活では便利ですが、


国語力という観点ではマイナスに働くことが多い。


  • 文で話させる

  • 助詞の誤りは直させる

  • 単語だけで済ませない



この習慣があるかどうかで、


小学生・中学生になったときの文章力に大きな差が出ます。


■ 語彙力を伸ばすために、ロジストが選んだ方法


そこでロジストでは、


「クロスワード」に本格的に取り組ませていくことにしました。


「クロスワードなんて遊びでしょ?」


そう思われるかもしれません。


しかし、これは完全に誤解です。


  • 言葉の意味を考える

  • 周辺の言葉とのつながりを意識する

  • 書けない漢字に出会う

  • 知らない語句にぶつかる



この積み重ねが、


確実に語彙力を底上げしていきます。


実際に、やった生徒は分かります。


「読める言葉」「使える言葉」が明らかに増えていきます。

■ 国語を何とかしたいなら、語彙から逃げない


国語が苦手。


英語の長文が読めない。


社会の資料文が難しい。


その正体は、


ほとんどが語彙不足です。


読解テクニック以前の問題です。


語彙がなければ、読めません。


これは努力論ではなく、構造の問題です。


■ 最後に


語彙力は、短期間では身につきません。


だから多くの人が後回しにします。


しかし、その後回しが、受験期に必ず響いてきます。


ロジストは、


「すぐ点が上がること」よりも、


「後で必ず差になる力」を優先して育てる塾です。


国語を伸ばしたいなら、


まずは語彙から。


ここを軽視しないでください。



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