「優しい」と「甘やかし」
2025年12月19日 07:21
「優しい親でいたい」
そう思う気持ちは、誰にでもあります。
ただし、
優しさと甘やかしは、まったく違うものです。
優しい人は、
子どもが嫌がっても
「やらなければいけないことは、やれ」と言います。
甘やかす人は、
やらなければいけないことでも
「やらなくていいよ」と逃げ道を用意します。
この違いは、将来に決定的な差を生みます。
「やりたくないことをやらなくていい」は誤解です
「やりたくないことはやらなくていい」
そんな言葉を見聞きすることがあります。
でも、これは大きな勘違いです。
正しくはこうです。
やりたくないことをやらなくてもよくなるくらい、
得意なことを徹底的に磨け
という意味です。
勉強が嫌だからスポーツに逃げるなら、
最低でも県で一番にならなければ話にならない。
数学が嫌だからやらないなら、
他の教科で全国レベルにならなければ成立しない。
得意なものもない。
でも嫌なことはやらない。
――それは、ただの逃げです。
「かわいそう」という言葉の危険性
よく聞く言葉があります。
毎日塾に行かせるのはかわいそう
勉強をそんなにやらなくても
単願で確約が出たから、もう頑張らなくても
子どもが嫌だと言っている
歩かせるのは大変だから送り迎えをしている
これらはすべて、
同じ思考の延長線上にあります。
送り迎えも同じです
誤解しないでください。
女の子で、家がそれなりに遠い場合の送り迎え
これは、当然理解できます。
安全面を考えれば、必要な配慮です。
しかし、
家は近い
明るい時間帯
特に危険もない
それでも毎回送り迎えをする。
これは優しさではありません。
自分で歩く。
時間を考える。
天気や体調を判断する。
こうしたことをすべて奪っているだけです。
甘やかしが奪うもの
甘やかされて育った子どもは、
自分で決めない
自分で動かない
嫌なことからすぐ逃げる
責任を取らない
こうなります。
これは性格の問題ではありません。
環境の問題です。
中学生以上なら
勉強ができない責任は
子ども6割・親4割。
小学生なら
子ども3割・親7割です。
中学までの勉強は「楽」です
はっきり言います。
中学までの勉強は、楽です。
高校の勉強に比べたら、
話にならないほど楽。
ここで甘やかされた子は、
高校で確実につぶれます。
「急に勉強ができなくなった」のではありません。
甘やかしの結果が表に出ただけです。
親の役目は「嫌われること」も含む
親は、
子どもに好かれるために存在しているわけではありません。
将来、
自分の足で立てる人間にするために存在しています。
嫌がられても言う。
文句を言われてもやらせる。
逃げ道を与えない。
それが、本当の優しさです。
最後に
甘やかすのは簡単です。
でも、それはむごい教育です。
努力する力を奪い、
耐える力を奪い、
考える力を奪います。
ロジストは、
子どもを「楽にする場所」ではありません。
将来を楽にするために、今を鍛える場所です。
それを理解できるご家庭と、
一緒に子どもを育てていきたいと思っています。
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